多重債務でブラックリストに載るのはいつ?信用情報への影響と登録期間を解説!

多重債務解決ガイド

こんにちは、「多重債務解決ガイド」のブログを執筆している司法書士の久我山左近です。

「複数の消費者金融から借金をしているとブラックリストに載るの?」
「返済が何日遅れると信用情報に傷がつく?」
「ブラックリストに載ったら何年間ローンが組めなくなる?」

多重債務を抱えている方の中には、このような不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、複数の金融機関から借金をしているだけで、直ちにブラックリストに載るわけではありません。

しかし、返済の長期延滞や債務整理などによって信用情報に事故情報が登録されると、クレジットカードの新規発行や住宅ローンの審査などに影響する可能性があります。
また、事故情報が登録される期間は、信用情報機関や借金の状況によって異なります。

この記事では、多重債務でブラックリストに載るタイミングや信用情報への影響、事故情報が消えるまでの期間、ブラックリストに載った場合の対処法について司法書士の久我山左近がくわしく解説します。

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目次

重要なのは、借金の件数よりも返済状況です!

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1.多重債務になるとブラックリストに載る?

ブラックリストとは信用情報に事故情報が登録された状態

一般的に「ブラックリストに載る」といわれますが、実際にブラックリストという名前の名簿が存在するわけではありません。

金融機関が加盟する信用情報機関に、長期延滞や債務整理などの情報が登録され、クレジットカードやローンの審査に悪影響が生じる状態を、一般的にブラックリストと呼んでいます。

信用情報には、主に次のような情報が登録されています。

  • クレジットカードやローンの契約内容
  • 借入残高や借入件数
  • 毎月の返済状況
  • 長期延滞の有無
  • 保証会社による代位弁済
  • 債務整理などに関する情報

金融機関は、こうした情報を参考にして、新たな融資やクレジットカードの発行を判断しています。

借金が何社あっても必ずブラックリストに載るわけではない

例えば、消費者金融3社から合計150万円を借りている場合でも、毎月の返済を遅れずに続けていれば、借入件数だけを理由に事故情報が登録されるわけではありません。
一方、借金が1社だけであっても、長期間の延滞が発生すれば事故情報が登録される可能性があります。

ただし、事故情報が登録されていなくても、借入件数や借入総額が多い場合には、新規借入れの審査で不利になることがあります。

多重債務そのものと、信用情報に事故情報が登録されることは別の問題なのです。

2.ブラックリストに載るのはいつ?

ブラックリストに載るタイミングは、返済の延滞や債務整理の状況によって異なります。

① 返済を61日以上または3か月以上延滞した場合

クレジットカードやローンの返済を長期間延滞すると、信用情報に事故情報が登録される可能性があります。
CICでは、返済日から61日以上または3か月以上の支払遅延などが「異動」として登録される基準になっています。

例えば、毎月27日が返済日のローンについて、返済できない状態が長期間続いた場合には、事故情報が登録される可能性があります。ただし、すべての信用情報機関が同じ基準を採用しているわけではありません。
また、数日程度の延滞でも、毎月の入金状況に遅れが記録される場合があります。そのため、「61日以内なら信用情報に影響しない」というわけではない点に注意しましょう。

② 任意整理をした場合

任意整理とは、債権者と交渉して将来利息のカットや分割返済などを目指す債務整理の方法です。

任意整理をすると、信用情報に影響する可能性があります。
ただし、信用情報機関によって登録される情報は異なります。例えば、JICCでは債務整理に関する情報が登録対象となる場合がありますが、CICでは任意整理をしたという事実そのものを独立した項目として登録するわけではありません。もっとも、任意整理に伴う延滞や契約状況などによって、クレジットカードやローンの審査が難しくなることがあります。

③ 個人再生をした場合

個人再生とは、裁判所の手続きを利用して借金を減額し、原則3年間で返済していく制度です。

個人再生をすると、信用情報に影響が生じます。また、個人再生の手続きに関する情報は官報に掲載され、全国銀行個人信用情報センターに官報情報として登録される場合があります。そのため、個人再生後は一定期間、新たな借入れやクレジットカードの発行が難しくなることが一般的です。

④ 自己破産をした場合

自己破産とは、裁判所に申し立てて、免責が許可されれば原則として借金の支払義務を免除してもらえる制度です。

自己破産をした場合も、信用情報に影響が生じます。また、破産手続開始決定などの情報は官報に掲載され、全国銀行個人信用情報センターに登録される場合があります。ただし、自己破産によって信用情報に事故情報が登録されても、銀行口座の利用や現金での買い物などが一律に禁止されるわけではありません。

3.ブラックリストに載ると生活にどんな影響がある?

信用情報に事故情報が登録されると、主に金融取引で不利益が生じる可能性があります。

クレジットカードが作れなくなる

事故情報が登録されると、クレジットカードの新規発行が難しくなります。また、現在利用しているクレジットカードについても、カード会社による定期的な審査や更新時の審査によって、利用停止となる可能性があります。
ただし、銀行口座の残高から即時に引き落とされるデビットカードなどは、利用できる場合があります。

住宅ローンや自動車ローンが組みにくくなる

信用情報に事故情報が登録されると、住宅ローンや自動車ローンの審査に通りにくくなります。
特に住宅ローンは借入金額が大きく、長期間にわたって返済するため、金融機関は申込者の信用情報を慎重に確認します。事故情報が消えた後でも、収入や借入残高、過去の取引状況などによって審査結果は異なります。

スマートフォンの分割購入が難しくなる

スマートフォンの端末代金を分割払いで購入する場合、信用情報を利用した審査が行われることがあります。
そのため、事故情報が登録されていると、端末の分割購入が難しくなる場合があります。
ただし、スマートフォンを一括購入したり、通信契約だけを申し込んだりすることは可能な場合があります。

賃貸住宅の審査に影響する場合がある

賃貸住宅を借りる際、信販系の家賃保証会社を利用する場合には、信用情報が審査に影響することがあります。
一方、すべての家賃保証会社が信用情報機関の情報を確認するわけではありません。
したがって、ブラックリストに載ったからといって、必ず賃貸住宅を借りられなくなるわけではありません。

4.ブラックリストは何年で消える?

信用情報に登録された事故情報は、永久に残るわけではありません。
ただし、登録期間は信用情報機関や情報の種類によって異なります。

CICの場合

CICでは、クレジット情報の保有期間は原則として契約期間中および契約終了後5年以内です。
長期延滞などの情報についても、契約終了後5年以内という保有期間が基本になります。
ただし、延滞が続いて契約が終了していない場合には、延滞を始めてから5年経過しても情報が消えるとは限りません。

JICCの場合

JICCでも、契約内容や返済状況などの情報は、原則として契約継続中および契約終了後5年以内が登録期間となります。ただし、契約日や情報の種類によって取扱いが異なる場合があります。

全国銀行個人信用情報センターの場合

全国銀行個人信用情報センターでは、ローンなどの取引情報は契約期間中および契約終了後5年以内が基本です。
一方、破産手続開始決定や個人再生手続開始決定などの官報情報については、決定日から7年を超えない期間登録されます。「ブラックリストは5年で必ず消える」という説明は正確ではありません。
事故情報が消える時期を知りたい場合は、信用情報機関に開示請求を行い、登録内容を確認することが重要です。

5.ブラックリストに載っているか確認する方法

自分の信用情報が気になる場合には、信用情報機関に開示請求を行うことができます。

日本には主に次の3つの信用情報機関があります。

信用情報機関主な加盟業者
CICクレジットカード会社、信販会社など
JICC消費者金融、信販会社など
全国銀行個人信用情報センター銀行、信用金庫など

それぞれの信用情報機関では、本人による信用情報の開示請求を受け付けています。
なお、3つの信用情報機関は一部の情報を交流していますが、すべての情報を共有しているわけではありません。
そのため、借入先が複数ある場合には、必要に応じて複数の信用情報機関に開示請求することをおすすめします。

6.ブラックリストに載らないためにはどうすればよい?

多重債務を抱えている場合、信用情報への影響を避けるためには、返済が困難になる前に対処することが重要です。

① 借入状況を正確に把握する

まずは、現在の借入先、借入残高、金利、毎月の返済額を整理しましょう。
複数の金融機関から借り入れている場合、毎月の返済額だけでなく、利息の負担も確認する必要があります。
例えば、年利18%で100万円を借りている場合、単純計算では年間18万円の利息が発生します。
毎月の返済額が少ないと、元金がなかなか減らない状態になることもあります。

② 返済のために新たな借金をしない

多重債務で特に注意したいのが、借金を返済するために別の金融機関から借り入れる行為です。
一時的に返済できたとしても、借入総額が増えれば、将来的に返済が困難になる可能性があります。
また、借入件数や借入残高が増えると、新規融資の審査にも影響します。
返済のための借入れを繰り返している場合は、家計や返済計画を根本的に見直す必要があります。

③ 返済が難しい場合は早めに専門家へ相談する

すでに毎月の返済が困難になっている場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することも検討しましょう。
借金問題を解決する方法には、任意整理、個人再生、自己破産などがあります。
債務整理を行うと信用情報に影響する可能性がありますが、無理な返済を続けて生活が破綻してしまうことは避けなければなりません。
信用情報を守ることよりも、生活を立て直すことを優先すべき場合もあります。

7.多重債務とブラックリストに関するよくある質問

Q.借金が5社以上あるとブラックリストに載りますか?

借金が5社以上あっても、それだけで事故情報が登録されるわけではありません。
ただし、借入件数や借入総額が多いと、返済能力の面から新たな融資の審査で不利になる可能性があります。

Q.1回でも返済が遅れたらブラックリストに載りますか?

数日程度の延滞で直ちに長期延滞の事故情報が登録されるとは限りません。
ただし、短期間の延滞でも入金状況に記録される場合があります。
返済が遅れた場合は、できるだけ早く金融機関に連絡しましょう。

Q.ブラックリストに載ると家族にも影響しますか?

信用情報は原則として個人単位で管理されています。
そのため、本人がブラックリストに載ったからといって、配偶者や子どもの信用情報に事故情報が登録されるわけではありません。
ただし、家族が連帯保証人になっている場合や、家族自身がローンを申し込む際に本人の収入や信用状況が審査に関係する場合などは、間接的な影響が生じることがあります。

Q.ブラックリストから早く消してもらう方法はありますか?

正しく登録された事故情報を、本人の希望だけで早期に削除してもらうことは基本的にできません。
ただし、登録内容に誤りがある場合には、登録元の金融機関などに調査や訂正を求めることができます。
「お金を払えばブラックリストから削除できる」といった勧誘には注意しましょう。

まとめ|多重債務でブラックリストに載る前に適切な対処を!

多重債務を抱えていても、借入件数が多いという理由だけでブラックリストに載るわけではありません。
しかし、長期延滞や債務整理などによって信用情報に事故情報が登録されると、クレジットカードの発行やローンの審査などに影響する可能性があります。
また、事故情報の登録期間は信用情報機関や契約状況によって異なり、一般的には契約終了後5年以内、官報情報については決定日から7年以内などの基準があります。

多重債務で大切なのは、信用情報への影響を過度に恐れるのではなく、借金問題を早期に解決することです。
返済のために新たな借金を繰り返している場合や、毎月の返済が生活を圧迫している場合には、債務整理を検討することも必要でしょう。

多重債務の返済に不安を感じている方は、状況が悪化する前に弁護士や司法書士などの専門家へ相談し、自分に合った解決方法を検討することをおすすめします。

今回のブログ「多重債務でブラックリストに載るのはいつ?信用情報への影響と登録期間を解説!」の解説は以上になります。
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カワウソ竹千代

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久我山左近

それでは、久我山左近でした。

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