こんにちは、「多重債務解決ガイド」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
任意整理とは、弁護士や司法書士がご自身の代理人になり相手の貸金業者と直接交渉して手続き後の利息をカットし、月々の返済額を減額して３年から５年程度の分割で借金の完済を目指す手続きになります。
任意整理はその他の債務整理の手続きと比較して１番デメリットが少なく、もっともポピュラーな手続きですが、そんな任意整理の手続きにも当然ですが、ある程度の手続き費用が必要になります。
今回のコラムでは、任意整理の手続き費用の相場について、また任意整理の費用が用意できない場合の対処法についても司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
それでは、任意整理の費用の相場について詳しく解説をいたしますので、ぜひ最後までお読みください！
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任意整理の手続き費用の相場を解説！任意整理費用の支払い方法も説明します！
任意整理は、他の債務整理の手続きである個人再生や自己破産と比較すると遥かに低額な費用で手続きをすることが可能ですし、また解決までの期間も短く、手続きをすることのデメリットも１番少ない手続きになります。
今回のコラムでは、任意整理の手続き費用の相場について、また任意整理の費用が用意できない場合の対処法についても司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
任意整理の手続き費用の相場を解説いたします！
任意整理の手続き費用相場は、債権者１社あたり４万円から６万円程度になり、交渉する債権者の数が多くなるほど手続き費用が高くなり、例をあげると任意整理する業者が３社だった場合の任意整理の手続き費用は当事務所で算出すると４万円×３社で１２万円に消費税になります。
しかし、この任意整理の費用に関してはかなり幅があり、１社あたり１０万円以上請求する事務所もあり、また管理料や解決報酬金、管理料、通信料といった多くの追加料金がかかる事務所が多くありますので、任意整理の手続き費用に関しては事前にしっかりと確認することをお勧めいたします。
特に広告代理店を利用して借金減額シミュレーターなどのネット広告を派手に載せているような事務所に関しては、とにかく広告費がかかっていますので、任意整理の手続き費用が高額な事務所が多いようです。
任意整理の手続きの特徴とメリットを解説します。
任意整理は、その他の債務整理である個人再生や自己破産と比較しても１番デメリットが少ない借金解決の方法です。
仮にご自身に２００万円の借金がある場合のシミュレーションでは月々の返済額は約７万円になりますし、借金を完済するまでの利息の総額は約５０万円になります。同じ条件で任意整理の手続きを取ると月々の返済額は約３万３千円まで減額することができ、借金を完済するまでの利息の総額はもちろんゼロ円になりますので、任意整理の借金減額の効果がよく理解できると思います。
また、任意整理では借金を選択して手続きをすることができますので、住宅ローン、自動車ローン、保証人がついた借金などを外して、それ以外の借金のみを整理することが可能です。ですから、マイホームやマイカーを手放すことなく、また保証人い迷惑をかけずにご自身の借金問題を解決すことができます。また、個人再生や自己破産は裁判所に提出する関係から同居している家族に秘密にしての解決は難しいですが、任意整理だと会社や友人だけでなく同居している家族にも秘密にしてご自身の借金問題を解決することができます。
任意整理の唯一のデメリットは、信用情報機関に事故情報が載ることで、約５年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなることです。実は借金の返済を２ヶ月以上延滞してしまうと任意整理と同じようにブラックリストに登録されてしまいますし、ご自身がしている借金の総額についても把握されています。もし借金の返済が苦しいようであれば速やかに任意整理でご自身の借金問題を解決する方が、長い未来を考えるとずっと健全で安心な生活を取り戻す方法だと思います。
最後にデメリットとは言えませんが、任意整理は個人再生や自己破産とは違って裁判所を通す手続きではないので、借金を減額する幅は小さくなり、もともとの借金の総額が大きい方は任意整理後の月々の返済が難しい可能性があります。
任意整理の費用が用意できない時の対処法を解説します。
借金の返済が難しくなって任意整理の手続きを検討している方でも、お手元に手続き費用が用意できない方がほとんどだと思います。そんな場合でも任意整理を諦める必要はありません！
ここからは任意整理の手続き費用が用意できない時の対処法を解説いたします。
まず、現在でも弁護士事務所の中には、３０分あたり５０００円の相談料を要求している事務所がありますので、お手元に費用がない方は相談料がかからない事務所に相談した方がいいでしょう。最近では借金問題の相談には相談料を取らない事務所も多くなってきていますので、まずは相談料が無料の事務所に必ず相談するようにしましょう！
また、任意整理の手続きを依頼すると着手金がかかる事務所がありますが、この着手金に関してもかからない事務所があります。着手金がかからなければ任意整理の手続きを無料で依頼することができますので、お手元に任意整理の費用が用意できない方は当事務所のように相談料と着手金が無料の事務所に手続きを依頼するようにしましょう！
任意整理の手続き費用に関しても一括で支払うことは難しいと思います。任意整理の手続きを弁護士や司法書士に依頼すると相手の業者に対して「受任通知」という書面を送付します。その書面を受け取った業者は直接本人に対して請求や督促といった取り立て行為が法律で禁止されています。また、今までの返済についてもストップすることができますので、今まで返済に充てていた分の一部を任意整理の手続き費用に充てることが可能です。そうすれば任意整理の手続き費用と借金の減額後の支払いが被らないので、ご自身にとっても返済の負担が少なく借金問題が解決できます。
法テラスを利用する
ここまでは、一般的な事務所に任意整理を依頼する場合に費用が用意できない場合の対処法を解説してきましたが、ここからは任意整理の手続き費用をもっと低額にする方法を解説いたします。
「法テラス」を利用することによって、任意整理の手続き費用をもっと抑えられる可能性があります。法テラスとは、国が設立した法的トラブルの解決機関で、一定額以下の収入の人のために法律的支援（民事法律扶助業務）を行っています。
例を挙げると、法テラスを通して弁護士や司法書士に依頼すると、手続き費用が通常の半額程度になる場合があります。その他、生活保護者には自己破産の手続き費用が免除されたりと、さまざまな法律扶助業務が用意されています。
ただし、法テラスを利用するためには、収入や資産など一定の基準を満たしている必要があります。
民事法律扶助業務の利用条件
- 収入要件：１８万２千円以下
- 資産要件：１８０万円以下
もし、法テラスの利用条件を満たしていれば積極的に法テラスを利用することを検討いたしましょう！
それでは、ここまでで今回のコラムの「任意整理の費用の相場とは？費用が用意できない時の対処法も解説！」というテーマの解説は以上になります。
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それでは、司法書士の久我山左近でした。
