借金の返済日が毎月何回もある!多重債務を一本化する方法とは?

多重債務解決ガイド

こんにちは、「多重債務解決ガイド」のブログを執筆している司法書士の久我山左近です。

「毎月5日、10日、20日、27日と何度も返済日がある……」
「給料が入っても、すぐに複数の借金の返済でなくなってしまう」
「4社、5社から借りている借金を1社にまとめられないの?」

複数の消費者金融やカードローンから借入れをしていると、毎月何度も返済日がやってきます。
借入先が増えるほど「どの会社に、いつ、いくら返すのか」を管理することも難しくなり、返済日をうっかり忘れてしまう危険もあります。

そこで検討できる方法の一つが、複数の借金を一本化する「おまとめローン」です。おまとめローンを利用できれば、複数の借金を1社にまとめ、返済日を月1回などに整理できる可能性があります。
ただし、すでに返済そのものが困難になっている場合には、おまとめローンより「任意整理」の方が適していることもあります。

この記事では、多重債務を一本化する方法、おまとめローンを利用できないケース、任意整理との違い、どちらを選べばよいのかについて司法書士の久我山左近がわかりやすく解説します。

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目次

「返済日をまとめたい」のか、「借金そのものの返済が苦しい」のか。

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借金の返済日が毎月何回もあるのはなぜ?

複数の会社から借入れをすると、それぞれの会社との契約に基づいて返済日が設定されます。

たとえば、次のような状態です。

借入先借金残高毎月の返済日
A社80万円5日
B社50万円10日
C社40万円20日
D社30万円27日
合計200万円月4回

この場合、借金は合計200万円ですが、毎月4回も返済日がやってきます。

給料日が25日なら、「27日にD社へ返済」「翌月5日にA社へ返済」「10日にB社へ返済」「20日にC社へ返済」という状態が毎月繰り返されます。借入先が5社、6社と増えれば、さらに返済管理は複雑になります。
そこで考えたいのが「借金の一本化」です。

多重債務を一本化する「おまとめローン」とは?

おまとめローンとは、複数の会社から借りている借金を新しいローンに借り換えて、返済先をまとめる方法です。

先ほどの例なら、

A社 80万円
B社 50万円
C社 40万円
D社 30万円

合計200万円を、新たな金融機関などから200万円借りて完済します。

その結果、4社・200万円 → 1社・200万円 という状態にするイメージです。

借金そのものが200万円から100万円になるわけではありません。しかし、4社にバラバラに返済していたものを1社にまとめられれば、返済日も管理しやすくなります。
さらに、借換え前より金利が低くなれば、利息負担を減らせる可能性もあります。

おまとめローンのメリット

おまとめローンには、主に次のようなメリットがあります。

① 返済日をまとめられる

大きなメリットが返済管理の簡単さです。
毎月4回、5回とあった返済を、借換え先への返済にまとめられる可能性があります。
「今日はどこの返済日だった?」という状態を防ぎやすくなります。

② 毎月の返済額を減らせる可能性がある

借換えによって金利が下がったり返済期間が変わったりすれば、毎月の返済負担が軽くなる可能性があります。
ただし、毎月の返済額を減らすために返済期間を長くすると、結果として利息を含めた総返済額が増えることもあります。「月々いくらになるか」だけではなく、「最終的に総額いくら返すのか」まで確認することが重要です。

③ 金利を下げられる可能性がある

現在の複数の借入れより低い金利のおまとめローンへ借り換えられれば、利息負担を軽減できる可能性があります。
たとえば年18%前後の借入れを、より低い金利のローンへまとめられれば、返済効率が改善することがあります。
ただし、実際に適用される金利は審査や商品によって異なります。

年収の3分の1を超えていてもおまとめローンを利用できる?

消費者金融などの貸金業者からの借入れには「総量規制」があります。
原則として、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える新たな借入れはできません。

たとえば年収450万円なら、原則として貸金業者からの借入れは合計150万円までという考え方です。
「それなら200万円借りている人は、200万円のおまとめローンを利用できないの?」と思うかもしれません。
しかし、おまとめローンについては、一定の条件を満たして「顧客に一方的に有利となる借換え」に該当すれば、総量規制の例外貸付けとして扱われる場合があります。
そのため、現在の借入れが年収の3分の1を超えているからといって、おまとめローンを必ず利用できないとは限りません。
ただし、総量規制の例外になることと「審査に通ること」は別問題です。

おまとめローンで一本化できないケースとは?

おまとめローンには審査があります。申し込めば誰でも利用できるわけではありません。

① 借金総額が大きすぎる

借入総額が収入に対して大きすぎる場合、返済能力の面から審査が厳しくなる可能性があります。
たとえば年収300万円の人が500万円、600万円の借金を抱えている場合などです。
おまとめローンも新しいローン契約なので、返済能力について審査されます。

② 返済を滞納している

すでに複数の借入先への返済を長期間滞納している場合、おまとめローンの審査に影響する可能性があります。
「返せなくなってから一本化すればいい」と考えるのではなく、一本化を検討するのであれば返済が行き詰まる前に
考えた方がよいでしょう。

③ 収入が安定していない

おまとめローンでは、借換え後に返済を続けられるかどうかが重要になります。
そのため、収入や勤務状況などを含めて審査されます。

④ すでに多重債務が深刻化している

5社、6社と借入先が増え、返済のために別の会社から借りるような状態では、そもそも新しいローンによる解決が適していない可能性があります。
この場合は「借金を一本化する」よりも、「借金の返済条件そのものを見直す」ことを考える必要があります。

おまとめローンと任意整理は何が違う?

多重債務の相談でよく比較されるのが「おまとめローン」と「任意整理」です。

両者は似ているようで、まったく違います。

比較おまとめローン任意整理
方法新しいローンに借り換える債権者と返済条件を交渉
借金元金原則そのまま原則として返済する
将来利息原則発生するカットを交渉できる
返済先原則1社にまとめる複数社の場合もある
審査ありローン審査ではない
信用情報通常の借換えなら債務整理とは異なる登録され審査に影響する
向いている人返済能力はあるが管理が大変利息負担などで返済が苦しい

最大の違いは、おまとめローンは「借金の借換え」、任意整理は「返済条件の見直し」ということです。

借金200万円ならどちらがいい?

具体例で考えてみましょう。

A社 80万円
B社 50万円
C社 40万円
D社 30万円

合計200万円の借金があるとします。

200万円を新しいローンへ借り換えます。

4社への借金を完済して、新しい1社へ200万円を返済していきます。
返済日は管理しやすくなりますが、借金200万円そのものが減るわけではありません。
また、借換え後も原則として利息が発生します。

任意整理の場合

4社について任意整理を行い、将来利息のカットや分割返済を交渉します。

仮に将来利息がカットされ、200万円を60回で返済する内容で和解できたとすると、200万円÷60回=約3万3,300円
となります。つまり、月約3万3,000円を5年間返済するイメージです。

ただし、すべての債権者が将来利息の全額カットや60回払いに応じるとは限りません。
実際の和解条件は債権者や取引状況などによって異なります。

おまとめローンと任意整理、どちらを選ぶべき?

判断するときは「返済日が多いこと」と「返済そのものが苦しいこと」を分けて考えると分かりやすくなります。

返済はできるけど管理が大変 → おまとめローン

毎月の収入が安定していて、「4社への返済自体はできている」「ただ、返済日がバラバラで面倒」「もう少し金利を下げたい」という場合には、おまとめローンを検討する価値があります。

利息が大きく借金が減らない → 任意整理

一方、「返済しても元金がほとんど減らない」「毎月の返済額が生活を圧迫している」という場合には、任意整理を比較した方がよいでしょう。

借金を返すために借金している → 早めに債務整理を検討

特に注意したいのが、

A社への返済資金をB社から借りる

B社への返済資金をC社から借りる

という状態です。

これは、単に返済日を一本化すれば解決する問題ではありません。新しい借金で返済を続けていると、借金総額や借入先がさらに増える可能性があります。
この状態になっているのであれば、任意整理だけでなく、借金総額や返済能力によっては個人再生・自己破産も含めて検討する必要があります。

「一本化できる」という怪しい業者には注意!

多重債務者を狙って、「他社で断られても一本化できます」「ブラックでも500万円まで融資」「審査なしでおまとめ可能」などと勧誘する悪質業者にも注意が必要です。

金融庁は、「金融庁のデータを解除すれば融資できる」などと言って金銭を要求するケースについて、ヤミ金融の可能性が高いとして注意を呼びかけています。

おまとめローンを利用するときは、正規の金融機関・登録貸金業者かどうかを確認しましょう。

まとめ|返済日が多いだけなら一本化、返済自体が苦しいなら任意整理も検討

複数の借入れがあり、毎月何度も返済日がやってくる場合には、おまとめローンによって借金を一本化できる可能性があります。4社、5社への返済を1社にまとめることができれば、返済管理はかなり楽になるでしょう。
さらに、借換え前より金利が低くなれば、利息負担を減らせる可能性もあります。

ただし、おまとめローンは借金を減額する制度ではありません。200万円の借金を一本化しても、基本的には200万円を返済していく必要があります。

そのため、
返済できるけれど返済先が多くて大変」→ おまとめローン
「利息が重く、返済しても借金が減らない」→ 任意整理
「借金で借金を返している」→ 個人再生・自己破産を含めて検討

というように、自分の状況に合わせて考えることが大切です。

多重債務では、「何社から借りているか」だけではなく、借金総額、金利、毎月の返済額、手取り収入、生活費を確認して、現在の返済方法を続けて本当に完済できるのかを考えてみましょう。

ここまでで、今回のブログ「借金の返済日が毎月何回もある!多重債務を一本化する方法とは?」の解説は以上になります。

カワウソ竹千代

借金の返済で困ったときは、お気軽に当事務所まで借金減額のご相談をしてくださいね。

久我山左近

それでは、司法書士の久我山左近でした!

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