多重債務でも借りられる?新たな借金が危険な理由と解決方法!

多重債務解決ガイド

こんにちは、「多重債務解決ガイド」のブログを執筆している司法書士の久我山左近です。

「すでに3社から借りているけれど、もう1社から借りられる?」
「今月の返済ができないので、新しく借りて返済したい」
「多重債務でも審査に通る消費者金融はある?」
複数の会社から借金をして返済が苦しくなると、新しい借入先を探したくなるかもしれません。

結論からいうと、多重債務だからといって必ず新たな借入れができないわけではありません。

しかし、借入件数や借入総額、収入、これまでの返済状況などによっては審査が厳しくなります。
そして、それ以上に重要なのが、「今ある借金を返すために新たな借金をする」という行動には大きな危険がある
ということです。

新しい借金で返済を続けても、借金問題そのものが解決するわけではありません。

この記事では、多重債務でも新たにお金を借りられるのか、新たな借金が危険な理由、そして多重債務から抜け出すための解決方法について司法書士の久我山左近がわかりやすく解説します。

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目次

返済方法を見直すほうが根本的な解決につながります。

多重債務解決ガイド
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多重債務とは?

多重債務とは、一般的に複数の金融会社などから借金をして、返済が困難になっている状態をいいます。
「3社以上なら必ず多重債務」というように、単純に借入件数だけで決まるものではありません。

たとえば2社からしか借りていなくても、毎月の返済額が収入に対して大きすぎて返済が難しくなっていれば、深刻な状態といえます。反対に、複数の借入れがあったとしても、収入の範囲内で無理なく返済できているのであれば、直ちに返済不能になるわけではありません。

重要なのは、「何社から借りているか」だけではなく、「自分の収入だけで返済を続けられているか」です。

多重債務でも新たにお金を借りられる?

多重債務の状態でも、金融会社の審査に通れば新たにお金を借りられる可能性はあります。

ただし、金融会社は審査の際に、

  • 現在の借入件数
  • 借入総額
  • 年収
  • 勤務状況
  • 過去の返済状況
  • 他社への申込み状況

など、さまざまな情報を確認します。

そのため、すでに複数社から多額の借入れがある場合、新規の借入れは難しくなる傾向があります。
「あと1社くらいなら大丈夫」と安易に考えないことが大切です。

消費者金融には「総量規制」がある

消費者金融などの貸金業者からお金を借りる場合、特に知っておきたいのが総量規制です。
総量規制とは、原則として貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超えることを制限する仕組みです。

たとえば年収300万円の人であれば、貸金業者から借りられる金額は原則として合計100万円までが目安になります。

すでに、

A社:40万円
B社:30万円
C社:30万円

と合計100万円を借りている場合、年収300万円であれば、新たな貸金業者から追加で借りることは原則として難しくなります。

ただし、銀行からの借入れなど総量規制の対象にならないものもあります。また、総量規制には除外や例外となる貸付けもあります。そのため、「借金の総額が年収の3分の1を超えたら、どこからも絶対に借りられない」という意味ではありません。

借りられるかより「なぜ新たな借金が必要なのか」が重要

多重債務の人にとって本当に重要なのは、「新しく借りられる金融会社はどこか?」ではありません。
むしろ、「なぜ新たに借金をしなければならないのか?」を考える必要があります。

たとえば、急な医療費など一時的な出費によってお金が必要になった場合と、毎月の借金返済ができないため新しい借金が必要になった場合では、状況が大きく異なります。

特に危険なのが、「借金を返すために借金をする」状態です。これは多重債務がさらに悪化する典型的なパターンです。

新たな借金が危険な5つの理由

1.借金の総額が増えてしまう

新しくお金を借りれば、その場では返済日を乗り切れるかもしれません。
しかし、当然ながら新しい借金には返済義務があります。

たとえばA社への5万円の返済ができないため、B社から5万円借りて返済したとしましょう。A社への返済はできましたが、今度はB社に5万円を返さなければなりません。

結局、借金問題を解決したのではなく、返済を先送りしただけなのです。

2.毎月の返済額が増える

借入先が増えれば、それぞれの会社への返済が必要になります。

これまで3社だったものが4社、5社と増えていけば、毎月の返済管理も難しくなります。
「今日はA社」「来週はB社」「給料日の翌日はC社」というように返済日もバラバラになり、家計管理が複雑になってしまいます。さらに毎月の最低返済額が積み重なり、給料の多くが返済で消えてしまう可能性があります。

3.自転車操業に陥る可能性がある

多重債務で最も避けたいのが自転車操業です。

たとえば、

A社への返済 → B社から借りる
B社への返済 → C社から借りる
C社への返済 → D社から借りる

という状態です。

借り続けなければ返済を維持できないため、自転車をこぎ続けなければ倒れてしまう状態に似ています。
この状態になると、毎月きちんと返済しているように見えても、実際には借金がほとんど減っていない、あるいは増えている可能性があります。

「返済日に遅れていないから大丈夫」とは限りません。

4.さらに借入先が増える可能性がある

新しい会社から借りられたことで安心してしまうと、次にお金が足りなくなったときも追加借入れで解決しようとしてしまうことがあります。

3社が4社、4社が5社と増えていけば、いずれ新規の借入れが難しくなる可能性があります。

そこで正規の金融会社から借りられなくなり、「ブラックでも融資可能」「審査なし」「他社で断られた人でもOK」
といった広告に目が向いてしまうのは非常に危険です。

5.闇金などを利用する危険が高まる

正規の貸金業者であれば、誰にでも無条件でお金を貸すわけではありません。
そのため、多重債務が深刻になれば、新たな審査に通らなくなる可能性があります。

そこで注意したいのが、闇金やSNSなどを利用した個人間融資です。「審査なし」「ブラックOK」「即日融資」などの
甘い言葉だけで利用してはいけません。

違法な高金利を要求されたり、個人情報を悪用されたりするなど、借金以外のトラブルまで抱える危険があります。


多重債務で新たな借金を考える前に確認すること

新しい借入先を探す前に、まず現在の借金をすべて書き出してみましょう。

確認する項目内容
借入先何社から借りているか
借入残高全部でいくら残っているか
毎月の返済額合計で毎月いくら払っているか
金利それぞれの借入れの金利
手取り収入毎月実際に使える収入
生活費家賃・食費・光熱費など
返済可能額生活費を引いて返済に使える金額

特に重要なのが返済可能額です。

たとえば手取り25万円で、家賃・食費・光熱費など最低限の生活費に20万円必要なら、返済に回せるのは5万円程度です。それなのに毎月8万円の返済が必要なら、毎月3万円不足します。この3万円を新しい借金で補っても、根本的な解決にはなりません。

このような状態なら、新しい借入先を探すより、現在の返済額を見直すことを優先すべきでしょう。

多重債務を解決する方法とは?

自分の収入だけでは返済を続けられない場合には、債務整理を検討する方法があります。
代表的な債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産があります。

任意整理

任意整理は、債権者と交渉して、将来利息のカットや返済方法の変更などを目指す手続きです。
借金の元金を一定期間で返済できるだけの収入がある人などに向いています。
裁判所を利用しないことも特徴です。

個人再生

個人再生は、裁判所を利用して借金を大幅に減額し、原則として減額後の借金を一定期間で返済していく手続きです。住宅ローンが残っている自宅を維持しながら、その他の借金を整理できる可能性があることも大きな特徴です。
借金額が大きいものの、一定の収入があり、自己破産を避けたい人などに検討される方法です。

自己破産

自己破産は、裁判所に申立てを行い、免責が認められることで、原則として借金の支払義務を免除してもらう手続きです。収入や財産の状況から考えて、借金を返済していくことが困難な場合に検討されます。
ただし、税金など免責されない債務もあります。また、一定の財産が処分の対象になる場合もあります。

多重債務は早く相談するほど選択肢が多い

多重債務の問題で大切なのは、限界まで借入れを続けないことです。
「まだ別の会社から借りられる」「カードのキャッシング枠が残っている」「来月のボーナスで何とかなる」と問題を
先送りしている間に、借金が増えてしまうことがあります。

早い段階であれば任意整理によって返済を続けられるケースでも、借金が大きくなれば個人再生や自己破産を検討しなければならなくなる可能性があります。

特に、

  • 借金を返すために別の会社から借りている
  • 給料の大部分が返済でなくなる
  • 生活費をクレジットカードで補っている
  • リボ払いの残高が毎月増えている
  • 返済日が来るたびに新しい借入先を探している
  • すでに返済を滞納している

という状態なら、注意が必要です。

「まだ借りられるか」ではなく、「これ以上借りずに解決できないか」を考えるタイミングといえるでしょう。

まとめ|多重債務では「借りられるか」より「返せるか」を考えよう

多重債務でも、審査に通れば新たにお金を借りられる可能性はあります。
しかし、借りられることと、借りるべきことはまったく別の問題です。
特に現在の借金を返済するために新しい借金が必要になっている場合は要注意です。

新たな借入れによって一時的に返済できても、その借金には新しい返済が発生します。
その結果、返済できない → 借りる → 返済する → またお金がなくなる → さらに借りるという自転車操業に陥る可能性があります。

多重債務になったときに本当に確認すべきなのは、「あといくら借りられるのか」ではなく、「今の収入で借金を完済できるのか」という点です。

収入から生活費を差し引くと返済資金が残らない、借金をしなければ毎月の返済ができないという状態であれば、新たな借入れを増やすよりも、返済方法そのものを見直すことが重要です。
任意整理・個人再生・自己破産など、借金の金額や収入、財産などによって適した解決方法は異なります。

多重債務が深刻になる前に、弁護士や司法書士などの専門家へ相談し、自分に合った解決方法を検討しましょう。

ここまでで、今回のブログ「多重債務でも借りられる?新たな借金が危険な理由と解決方法!」の解説は以上になります。

カワウソ竹千代

借金の返済で困ったときは、お気軽に当事務所まで借金減額のご相談をしてくださいね。

久我山左近

それでは、司法書士の久我山左近でした!

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